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ゆとりアラサーオタクのブログ

3大うわぁぁバンド

「3大うわぁぁバンド」

 

私はこういう人間です、という説明をする機会がもしあるとしたら、まずは趣味について話をするほど趣味は自分を表す存在だと思っている。

中学生のころにとあるバンドのファンになったことで私の人生は本当に変わった。これは冗談ではなく親に聞いても多分そう答えるレベルで事実。

そこから、音楽を好きになった。中学3年生の冬だった。音楽を好きなってから彼氏が出来なくなった。これは多分関係ないけど。

 

そのバンドというのは私たちの世代のカリスマBUMP OF CHICKENである。もうBUMPを語るのは小説一冊レベルになるだろうから小分けにしてちょこちょこ書いていこうかなと思うけれど、とにかく中学3年生の冬、私はBUMPを好きになってしまったのだ。

 

BUMPきっかけで好きになった音楽。あの4人から生み出される音楽、発する言葉、すべてに私は影響を受けた。脳細胞のすべてがBUMPに関連づくものをいいと思うように価値観が定まっていった。15歳のやわらかい脳みそはそこで成長をやめてしまった。

もし、何かの奇跡が起きてBUMPに声を届けられる機会があったとしたら、まずは感謝を伝えたい。これまでの私の人生に寄り添ってくれてありがとう。そしてこれからもずっとよろしくお願いいたします。そして中学生のとき、BUMPを好きになった私、よくやった、褒めてつかわそう。

そんなこんなで一気にBUMPファンとなっていったわたしは、順調に遅れてきた中二病を発病する。

 

しかし、これはBUMPファンあるあるかもしれないけれど、高校2年生~大学1年生くらいまで、BUMPから離れていた時期があった。

マイナーな音楽を聴いている自分に酔う時代がやってきたのだ。

 

当時からもちろんBUMPは言わずと知れたビッグバンドで、私たちの世代ならある一定の層には誰もが通る道、いわば王道。

エセ音楽通の私は、BUMP好きを隠し、なんならそういう時代もあったと切り捨てて、その他のバンドやインディーズのバンドを好んで聴くようになっていた。

 

田舎に生まれ、学生の行くところと言えばイオン、電車は一時間に一本、そんな街にサブカルチャーや文化の発達はないに等しいものだった。

その閉鎖された環境は私の中二病をさらに加速させた。周りにロックを聴いている人なんていなかったし、高校生でライブハウスに行っている人もインディーズのバンドを聴いている人もいなかった。私は自分を特別な人間と思い込んでいた。

当時のネット世界で全盛だった前略プロフィールの好きな音楽欄にはそれきたとばかりに何十個ものバンド名を羅列し、好き度を◎、○、△なんかで分けてみたりもした。△ならそもそも書く意味ないのにね。

とにかく音楽に詳しい自分を演出するため、近所のTSUTAYAの邦ロックコーナーをあいうえお順に片っ端から視聴してCDを借りまくったし、YouTubeMVを検索しまくった。

そこで覚えた知識をうざいくらいに主張していたし、今考えてみれば当時インディーズシーンで売れていた対してコアでもないバンドばかりだったんだけれども、とにかくそのころの私は無敵だった。

今考えてみれば痛い中二病の典型だったんだけれども、そこでたくさんの音楽と出会えたことは事実で、とてもよかったと思っている。

 

これまでに聴いてきたバンドはほんとに多くて数えきれないほどあるけれど、3つ代表を挙げてと聞かれたらこれを言うと決めているバンドがある。

 

それをわたしは3大うわぁぁバンドと呼んでいる。

うわぁぁバンドって何よって感じなんだけど、語彙力がない私にはそれしか表現するすべがないのである。

とにかく心がうわぁぁってなるバンド。そこには青春や愛や哀愁や切なさやセンチメンタルや共感、エモいという感情が全てが詰まっている。

 

その3大うわぁぁバンドというのは、

BUMP OF CHICKEN

ハヌマーン

Psysalia Psysalis Psyche

の3つ。

 

3からたくさんの音楽を聴いてきた中で、大まかな方向性での音楽ジャンルに好みはあるから(いわゆるガレージロックと呼ばれるものが好き)音楽性から好きになったバンドも多くあるんだけど、それよりも私の中のセンサーはおそらく歌詞やフレーズや歌声からくるうわぁぁっていう感情に敏感に反応していたようで、だから何度も洋楽に挑戦したけど、上記の3バンドのように心酔することは出来なかった。私は英語が分からないから。

 

こういうことを書くと、本当の音楽好きの人から叩かれてしまうかもしれないけど、私は私なりの信念を持って音楽を聴いているから許してね。

 

とにかく、BUMPハヌマーン、サイサリは曲を聴くとうわぁぁとなる。

ハヌマーンもサイサリも解散してしまったけれど、高校生時代に死ぬほど聴いてたし、本当に好きだったし、今でも好き。

それぞれのバンドの良さについてはいつか個別に書いていこうかなと思っているのでここではそれぞれの好きな曲を1曲挙げる。一番好きな曲なんてものは決められないから、ひとつおすすめとしてね。

 

BUMP OF CHICKEN / fire sign

言わずとしれた大名盤「ユグドラシル」のアルバム収録曲で、ライブでもよくやる人気曲だから好きな人は多いと思う。曲が出来たエピソードも好きだし、ギターがかっこいいんだよねこの曲。そして歌詞が本当に優しい曲。ユグドラシルfire sign→太陽→ロストマンの流れが最高すぎて、3曲とも大好き。ライブではお客さんみんながコーラスを一緒に歌うんだけど、ラーラーなのかナーナーなのか意見が分かれることあるよね。でも完全にこれはナーナーってことでいいよね。どこかでメンバーが名言してたっけ?

 

ハヌマーン / 若者のすべて

若者のすべて」という曲名は多分世の中にあるすべての曲が名曲説あると思うんだけど、私のなかの「若者のすべて」と言えばハヌマーンハヌマーンの歌詞はあまりにリアルでふがいない自分を実感させられてしまうんだけど、それを音楽で昇華してくれるところが大好きで、この曲もそういう良さがあって。そしてこの曲には忘れられない思い出がある。高校3年生の春、第一志望の大学が補欠の状態で、第二志望の入学金の締切が迫っていたとき、このまま待っていても受かるかどうか分からないのであれば第二志望に決めなきゃいけないと諦めた。東京に行って、その大学に通うためのアパートを探して、部屋を数件見て決めた。お父さんの運転する車に乗りながら地元に帰る道すがら、イヤホンをしながらこの曲を聴いていた。これから東京に行って一人暮らしをするんだなぁという実感を抱きながら、本当にこれで良かったのかななんて不安になったりもして、そのときにこの曲を聴きながら涙がこぼれてきた。隣にお母さんがいたから絶対に泣いているところがばれたくないと、必死に窓の外ばかり見ていた。今でもこの曲を聴くとそのときの光景が浮かぶ。結果的に大学も住んでいたアパートも大正解だったんだけどね。

 

Psysalia Psysalis Psyche / Psy

サイサリってもしかすると人によっては人間臭いイメージがないかもしれないんだけど、すごく完成度の高い音楽にめちゃくちゃ人間臭い歌詞がついてて、それをシオンさんの荒削りでセンチメンタルな歌声で歌っているのがとても好きで、特に初期はより人間臭い曲が多くて1stアルバムが一番名盤だと思ってる。この曲は哀愁あふれるメロディと思春期のような歌詞が最高に気持ちよくもありセンチメンタルにもなる。アウトロのギターが本当に心に刺さるのでぜひ聴いてほしい。

 

めちゃくちゃ長文になってしまったので今回はここでやめよう。