3×3×3

ゆとりアラサーオタクのブログ

平成を生きた量産型サブカル

「平成を生きた量産型サブカル

 

わたしはこのブログに何度も書いてきたように、雑な言葉で言うと量産型サブカル女である。それはわたしにとってコンプレックスでもあり好きな部分でもあるんだけど、最近はアラサーになり精神的にも物理的にも丸くなったことで量産型という言葉について考えるようになった。

 

わたしがいかに量産型だったか、いろんな関わり方で大好きだったバンド達をいくつか上げてみようと思う。同世代の邦ロック好きなら、みんな信じられないくらい「わかる〜〜〜〜!!!」ってなるはずなので。

 

中学生時代

BUMP OF CHICKEN

 

高校生時代

Base Ball Bear

チャットモンチー

GLORY HILL

back number

People In The Box

9mm Parabellum Bullet

凛として時雨

つしまみれ

ハヌマーン

 

大学初期

cinema staff

the cabs

andymori

Psysalia psysalis psyche

 

大学後期

Yellow Studs

ビレッジマンズストア

Large House Satisfaction

Coyote milk store

GLIM SPANKY

Drops

THE STRYPES

 

社会人

大森靖子

チャラン・ポ・ランタン

CHAI

ドミコ

w.o.d.

 

全部は思い出せないからこんな感じになるんだけど、ある程度自分の好みの方向性が定まるまでの高校生時代なんて絵に描いたようなド定番ばかりを聴いていたと思う。

 

ただ、わたしがここで言いたいのは、周りから見たら量産型かもしれないけど、わたしは自分で見つけて音楽に出会って意思を持って聴いていたんだよということなのです。

 

前のブログでも書いたけど、わたしは文化が発達していない田舎で育ったので、定番かもしれないロキノン系の音楽でさえも自発的に動かなければ出会えなかった環境だった。今ほどネットも身近ではなかったし、サブスクなんてものもなかったからもっぱら情報はTSUTAYAのCDコーナーだった。音楽雑誌やフリーペーパーを読みあさり、YouTubeでひたすら動画を漁るアナログな音楽体験だから、上に書いたようなバンドは全部紛れもなくわたしが探して見つけた音楽だった。

 

だから側から見ればよくいる量産型サブカルなのかもしれないけど、中身を覗いてみれば一つ一つの出会いがあって全部のアーティストにすごく思い入れがある。流行っていたから、とか、みんなが聴いていたから、とか、何となく好きとかはない。全部のアーティストの好きなところめちゃくちゃ言えるし、好きな曲エピソードだって余裕で語れる。

 

ライブにも何回も行ったし、今では全然追いかけなくなっていても歌詞カードを見ずに歌えたりするくらい自分の中に曲たちが残ってる。

 

好きな音楽ってある意味その人を表す指標の一つでもあると思うんだけど、でもおんなじ音楽が好きだからと言ってその人たちが似たような人かというとそうではないよね。

 

わたしもずっとそういう趣味嗜好で人をジャンル分けしてしまう癖があって、決め付けて好き嫌いを判断してしまっていたんだけど、それされたら嫌なの自分じゃんね、とこの年にしてようやく気づいてきた。でも未だにやっちゃうよね、よくない。

 

例えば今の時代だと、あいみょんや米津玄師が若者に人気だと思うけど、きっと彼らが好きな人にもいろいろな人種がいるんだろうなあ。わたしの世代だったら、あいみょん、米津玄師、キングヌー、なんて人たちは音楽的に絶対にサブカル系の子たちのヒーローだったと思うんだけど、今の時代は全然感覚が違うんだろうな。意外とわたし世代でいうORANGE RANGE西野カナみたいな誰もが聴く音楽という立ち位置なのかもしれない。

 

わたしを量産型サブカルたらしめる要素のもう一つは服装なんだけど、たぶん、今はぱっと見「下北にいそう」くらいに落ち着いていると思うけど、高校生の頃のわたしのダサさと言ったらそれはそれは凄かった。

 

当時読んでいた雑誌はminiとchokichoki girlsだったんだけど、ZipperやKERAみたいな青文字系や原宿系に憧れを抱いていて、まずそこで読んでいる雑誌となりたい像にギャップ生まれてるし、何よりそうなりたくてもそんな服が売っているお店がどこにもなかった。原宿系になりたいのに買いに行くお店はイオンにあるLOWRYS FARMとかで、もうマジで何がしたいの状態だった。

 

たまに金沢まで行きCandy stripperやRNAやXgirlを見たりするんだけどお金なくて結局全然買えなかった思い出(なんかそういう店って高校生とかしか着ないのに値段高かったよね!?)

一回宇宙百貨(だっけ?懐かしすぎてしにそう)でめちゃくちゃパステルカラーの夢かわスカジャンみたいな服を買ったことがあったんだけど、親に見られるのが恥ずかしくてタンスのめっちゃ奥の方にしまったりしてたな・・・結局一度も着て外に出ることはなかった。

 

お姉ちゃんが大学に行き名古屋で一人暮らしを始めてからは、名古屋に遊びにいく時は必ず大須商店街に行って、39マートとかで安い派手なTシャツとか買ったりしてたなあ。きっと今行ったら見る古着屋さんは全然変わるんだろうな。

 

そんなこんなで、上京したての大学1年生はとんでもなくダサかった。写真を見返してもヒェ〜〜〜ってなるんだけど、物欲爆発させた田舎者の勢いたるや凄まじく、まじでめちゃくちゃ服を買ってた。そうして経験を重ね、少しずつ自分の方向性や似合うものが確立していった感じ。大学4年生くらいにはもう固まってて、そこから一ミリも好みが変わっていない。逆にすごい。

 

なのでこれは当たり前なんだけど、洋服も本当に自分が可愛いと思って好きなものを選んでいるのよね。いろいろダサくて思うようにいかなかった時期もあって今に落ち着いている訳なのよ。だから、バンドが好きで、古着が好きで、っていう型にはめるとあまり意志なくそういう人になろうとしてると思われるかもしれないけど、わたしはめちゃくちゃ意志の塊なんだよ。そんなの今更言わなくても我の強さがでまくってると思うけど。

 

サブカルもきっと令和に入り形を変えていて、もしかするとわたしは時代遅れのサブカルなのかもしれないけど、サブカルになりたくてなっている訳ではなく、自分の好きなものがそういう志向だったというだけなので、時代から置いていかれようが一生このスタンスで生きていくよ宣言。

 

ちなみに、大学生の頃わたしは自分のこと確か「喪女生まれスイーツ育ち」と言っていたんだけど、趣味がサブカルなだけでめちゃくちゃ性格はザ女子みたいな感じなので、少女漫画で育ってるし超恋バナ好きだし、圧倒的に女の子との方が仲良くなれるんだよね。人見知りなだけであってキャピキャピしてるから多分根明だと思ってる。

 

まあでも本当のキラキラ女子はこんな長文のブログは書かないか。