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ゆとりアラサーオタクのブログ

どうせいつか終わる旅を僕と一緒に唄おう

「どうせいつか終わる旅を僕と一緒に唄おう」


中学3年生の冬、花の名を聴いて藤くんの声に一気に心を捕まれて以来、かれこれ12年ほど、近づいたり離れたりしながらずっと生きる力をもらっている。

先日、大好きなBUMP OF CHICKENのツアーファイナルに行ってきた。
今回のaurora arkのツアーに行くのはファイナルの東京ドームで3回目だった。

昔は金銭的な面はもちろんあるけど、同じツアーの公演に何度も行くのは余韻をなくしてしまう感じがしてあまり好きではなかった。けれどもここ最近は抑えきれない欲望のままに頑張ってチケットを取り、ありがたいことに今回のツアーは3回も行かせてもらえることになった。

もちろんわたしはバンプに胸を張っていられるファンでありたいので、公式ルート以外からチケットを買うことは絶対にしていないよ。ただ、チケットが外れてしまった方にはひとりで何度も行ってすみませんと思ってます。すみません。

1回目は埼玉のメットライフドーム。アルバム先行で当選したこともあり、アリーナ席の4列目という神席であったにも関わらず仕事が入ってしまい、前半一時間くらいの曲を聴くことが出来なかった。
それでも前回のパスファインダーのツアーから2年ぶりのバンプだったので、耳に入ってくる音や目に入ってくる光景はすべてが優しくてかっこよくて、生きててよかったって心から思った。埼玉の感想はインスタで長文投稿したのでここでは割愛するね。

2回目は名古屋ドーム。メットライフドームの熱が冷めやらぬままのライブだったので、楽しみが度を超えてたのはもちろんなんだけど、この名古屋ドームを見に行く時期は個人的に本当に苦しかった時期だった。
社会人になってから、自分が仕事が出来ない人間だと思い知らされることが多くなった。学生時代に挫折を味わったことがなかったわたしは、仕事のことで悩むことが本当に増えていた。仕事が上手くいかないのと併せて、社内に信頼できる人や相談できる人がひとりもいなくて、憂鬱な気持ちで会社に行くような毎日だった。
そういう日々のなかで、望遠のマーチがわたしにとって本当に救いになっていた。

与えられた居場所が苦しかったら
そんなの疑ったってかまわないんだ

そう藤くんが歌ってくれるだけで、わたしが生きてることが許されてるような気持ちになれた。
何言ってるのバカじゃない?って思われるかもしれないけど、本当なんだよ。
何かで悩んでいる人はぜひ聴いてみてほしい。

https://youtu.be/Fk4sgvvHyeI
http://j-lyric.net/artist/a000673/l047ef7.html

馬鹿みたいに泣きながら、でも心から温かい気持ちになって、名古屋から新幹線で帰る道すがらバンプを聴きながら、もうちょっと頑張ろうって思った。

そしてツアーファイナル、東京ドーム。
早めに会場に行き、グッズを買って、仕事しながら開演を待ってた。

ありがたいことに次の会社から内定をもらえることになり、新しい場所で頑張っていくんだって心に決めてライブに望んだ。
そしたら、あんなに苦しくて涙を流しながら聴いていた曲を、今度は笑顔で聴くことができた。
それがとても嬉しくて、何度も何度もバンプにありがとうって思った。

アンコールはバイバイサンキュー。まさかこのタイミングで聴けるなんて思ってなくて、懐かしさと嬉しさで胸がいっぱいになった。
ガラスのブルースのあと、藤くんがひとり残ってわたしたちに熱い気持ちを伝えてくれたんだけど、ふと、「こんなに喋るなら歌った方がいいよな、バンドってかっけぇって教えてやる」って言って、おもむろにスノースマイルを歌い始めたのね。
それを聞いていたメンバーが急いでステージに戻ってきて、バッチリ2番から演奏に加わったんだけど、そのときに藤くんが嬉しそうな顔をしながら「俺たちのバンド、かっこいいだろ?」って言ったとき、わたしはだからこのバンドが世界でいちばん大好きなんだって心から思った。

これから先もわたしみたいな人間はたぶんあんまり上手く生きられない。
それでも、バンプが音楽を届けてくれる限り、絶対に生きていくし、ライブに行く。

本当に本当にいつもありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願いしますね。