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ゆとりアラサーオタクのブログ

担当という文化

「担当という文化」


わたしは2016年に社会人2年目にして突如ジャニオタになったんだけれど、ここ最近のわたしのHey!Say!JUMPへの向き合い方を考えると、もうジャニオタでもなんでもなく、ファンを名乗っていいのかすらわからなくなっている。

なぜ突然こんなことを書いているのかというと、それをブログに書くということがジャニオタ界隈の文化だなと思ったからです。

わたしは生粋のサブカル中二病なので、そもそものマインドがジャニオタではなく、ファンになったときから文化の違いに驚くことが多かった。

アイドルファンの中でもきっとそれぞれのグループやもしかすると性別によってもルールや文化が違うと思うんだけど、ジャニーズという一見アイドルの定番かのように思える巨大組織のファンの文化は特に異質というか、わたしからすると衝撃が強くて、ほぼ沼から抜け出しかけている今、改めてそのことについてどうしてもブログを書きたくなった。


ただ、あくまでわたしが感じた主観的な感想なので、それはそうじゃない!!と否定するのではなくそういう風に見えることもあるんだっていう軽い気持ちで見てね。


一番は「担当」という制度。今は男女問わず「推し」という言葉が使われることが多いけど、ジャニオタのアイドルとファンの関係はやっぱり「担当」という言葉がしっくりくる。そしてその「担当」という役割が根底にあっての文化だなあとも思っている。

ジャニオタはこの子が好き!と特定のメンバーを決めると、何故か使命感を持っているような気がする。グループの中でこの子が一番好きだな、という感情ではなく、わたしはこれからこの子の担当をするんだ、という気概を感じるのだ。なので他のファンやメンバーにも厳しい。一部の過激派は自担を愛するあまり他のメンバーのアンチをしたりする。浮気がちなDDは嫌われやすいし、掛け持ちなんかも嫌煙されやすい。

まあこれでいうとどこのグループも同じようなものだと思うけど、なぜそれは「推し」とは違うのか、というと例えば担当を外れるとき(担降り)、そして担当が増えるとき、それぞれわざわざ宣言をするからだ。わたしは今までこの子を担当していました、だけどこれこれこういう理由で担当を降ります、これからはこの子を担当していきます、(ともすれば今後はこの子をよろしく頼みますくらいの)っていう意志表示をするのだ。

わたしが属していたバンドキッズ界隈でそんなことはほぼない。バンド好きはある意味シビアで、そもそもバンドを好きになるきっかけは多くはメンバーの人間性やビジュアルの魅力というよりは作品である音楽だと思う。そうすると、メジャーデビューをして音楽が好みでなくなってしまったり方向性が変わって聴かなくなることなんて日常茶飯事だ。そういうときに、わたしは今後このバンドは聴きません、次からはこれを聴いていきます、なんてことを言葉には出さない。最近これが来てる!とか、昔はよく聴いてたなそのバンド、くらいのことなのだ。

でもアイドル、ことのほかジャニーズは、おそらく大半がメンバー自身の人間性やビジュアルが好きでファンになっていると思う。そうすると、何か嫌な部分があったとき、「わたしが好きなメンバー本人」と、「わたしが好きではない部分をもったメンバー本人」が=なので、好きの気持ちの中に違和感が芽生え、担当を続けれられなくなってしまう。だから、こういうところが好きだった、でもこれからはこの部分を好きになれないので担当は続けていけないので担降りします、という意思表示をするのではないかな、と思っている。

それを踏まえて、最近のわたしは正直に言って担当としての職務を全く行なっていない。毎週録画していためざましテレビメレンゲの気持ちもいつの間にか録画を解除し、ラジオも聞かない、出演番組も見ない、新曲を買っても聴かない、というような状況で、かろうじてファンクラブやWebの有料会員はやめていないけど、コンテンツを全く見ていない。

それをわざわざ報告する必要はないし、勝手にオタ卒していればいいんだけど、どうしても言葉にしたくなったのはきちんとジャニオタマインドを身に付けられたということなのかもしれない笑

別に明確な理由はない。多分自分の熱が冷めてくるタイミングとJUMPの活動のアンラッキーなタイミングが重なってしまったんだと思う。随分前から、もう力を借りなくても大丈夫だなってなっていたけれど、妙な使命感から必ずCDは買ったりしていた。けど、楽しみにしたりワクワクする気持ちは消えてしまっていた。

こんなことを言っているけど、たった一度ライブに行っただけで大興奮してすぐ戻ってきたりしているから今後もまたどうなるかわからないけどね。

ただ、自分の熱が冷めただけであって、JUMPの魅力がなくなったわけでは決してないし、いっぱい助けてもらったことは事実なので、こんな冷めてしまった感情でもどうしても感謝はしていたいのだ。

仕事が辛くて悩んでいた時期、JUMPがいなかったら絶対にメンタル壊してた。今まで自分が触れたことのなかった文化や世界に連れて行ってくれた。本当にありがとう。

最後に、わたしが特に驚いた文化の違いエピソードなんだけど、初めてJUMPのライブに行ったとき、曲終わりに拍手がない事が違和感だった。曲中に歓声は上げるのに、曲終わりの歓声がないのが不思議だった。あまりにも違和感で家に帰ってからネットでなぜジャニーズのコンサートはお客さんが拍手をしないのか検索した。そしたら、「両手がペンライトと団扇で塞がっているから」と書いてあった。人生でいちばんと言っていいほど納得した。

ちなみにバンドキッズのわたし、曲中にペンライトを振って曲にノるっていうことがめちゃくちゃ難しかった。足でリズム刻んじゃうし、体は揺らしちゃうし、拳は振り上げそうになる。でも郷に入りては郷に従えなので、頑張ってペンライト振ったよ笑

途中から団扇も買うようになり、両手は塞がったけどそれでも団扇とペンライトをパチパチして拍手する癖は抜けなかった。曲中にキャーっていう黄色い歓声をあげることはできなかった。でもコール&レスポスンスは得意なので、伊野尾くんの「今日は楽しんじゃっていーの?」には「おっけー!」って言うし「その唇奪っちゃっていいですかー!!」には「いいですよー!」って言うよ。

文化は違えどライブは最高に楽しいし、壮大なエンターテインメントなので、今後も気負わずゆるく応援してたまにライブに行けたらいいな。

いままで本当にありがとうございました。